河出書房新社は2025年12月8日、河出文庫の新刊4点を全国書店で発売しました。ラインナップは、穂村弘選『古典新訳コレクション 近現代短歌』、小泉八雲著/平川祐弘訳『チータ・ユーマ』、吉村昭初期中篇・短篇集『雪の火祭り』、『「奇譚クラブ」の絵師たち』の計4作で、価格は税込770円〜1,210円、ページ数は180〜312ページです。
『古典新訳コレクション 近現代短歌』は、与謝野晶子や斎藤茂吉、北原白秋から塚本邦雄まで50人の歌人を取り上げ、各5首ずつ、計250首を鑑賞付きで収録したアンソロジーです。現代語による解説で、短歌の魅力を入門者にもわかりやすく伝える構成になっています。
『チータ・ユーマ』は、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が来日前にアメリカ南部や仏領西インド諸島を舞台に発表した小説2編を収録した312ページの文庫で、ハーン研究者である平川祐弘による解説付きです。『雪の火祭り』は304ページで、未発表原稿「新月」を含む全9編を初めて文庫化し、作家・吉村昭の初期作から後年の大作への流れをたどれる構成です。
『「奇譚クラブ」の絵師たち』は304ページで、戦後の風俗雑誌「奇譚クラブ」を支えた絵師・喜多玲子らの仕事を通じ、サブカルチャー雑誌の裏面史を描きます。4点のうち3点は電子書籍を2026年1月以降に順次配信予定で、電子版の動向次第では紙とデジタルの両輪で古典・名作の再評価が進むとみられます。
【商品情報】
『古典新訳コレクション 近現代短歌』穂村弘選/税込770円/180ページ/ISBN 9784309422336
『チータ・ユーマ』小泉八雲著・平川祐弘訳/税込1,100円/312ページ/ISBN 9784309468242
『雪の火祭り』吉村昭/税込1,210円/304ページ/ISBN 9784309422275
『「奇譚クラブ」の絵師たち』濡木痴夢男編/税込1,100円/304ページ/ISBN 9784309422350
source: PR TIMES
